「鉛筆は? 全部削った?」
「小学生じゃないんだから
鉛筆なんて使いませんよ」
「消しゴムは?」
「持ちました」
それに、消しゴムを忘れたとしても
可愛い子猫ちゃん達に借りるか、
席が隣の人の消しゴムを奪って、
カッターで半分にカットするから
大丈夫ですよ。
「バイクに乗るから、スカートの下に、
ジャージのズボンでも履いとけよ」
「わかってます」
バイクなんて、
乗りなれていますから。
だって我が家は、昔から貧乏。
車なんて高価なものが、
家にあるはずもなく。
長距離移動は
父親のバイクの後ろにイヤイヤ乗るしか
無かったから。



