彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目





――真っ赤なメガネの奥の
  この漆黒の瞳が、大好きだったなぁ。




氷牙さんと
一緒に住んでいた時を思い出し


ドクン。

ドクドクン。


1年前を懐かしむように、
私の心臓は暴れ出したのに……



『ずっと見つめ続けていたい』

そう思っていたのは、私だけで。




「なんか……ごめん……」


寂しそうに、顔を歪めながら

氷牙さんが、私から視線を逸らしたから


私はハッとして、
甘い夢から覚めてしまった。