「蓮見さん。 この本、持ち帰ってください」 「本当にいいの?」 「……ああ」 「これ以外に、 みくるちゃんと結ばれる方法なんて、 無いかもよ?」 「それでも……いいんです。 俺は『みくるのいない人生を歩む』と 決めたので」 「そう~」 蓮見さんは 今にも泣きそうな顔で 苦し声を吐き出すと。 「氷牙が自分で決めたのなら、 これ以上、私が何か言うのも違うね」 自分に言い聞かせるように、何度も頷いた。