俺を置き去りにしたような
トークの後
千柳は、逃げるように
控室から出て行った。
何なんだよ?
元マネの最後の任務って?
全国デビュー目前の、ゾルックのリーダーに
『喝!』を入れに来たとか?
やめてくれ……
このアラサー美魔女。
怒りが噴火すると
あの千柳でも鎮められないほど、
恐ろしいから。
椅子に座ったままの俺。
何について怒られるんだ?と、
ため息の連呼が止まんない。
蓮見さんはコツコツ鳴らし
俺の前まで来ると
バックから、分厚い本を取り出し
「これね、結婚祝いのお返し」
俺の前にある机に、ドンと置いた。



