「何? 二人とも。ケンカ?
それとも、脱獄マジックの練習?」
「どちらかというと、後者です。
ね、氷牙」
「どっちでもねぇよ」
「蓮見さん、俺たちのパレードを
見に来ていたんですか?」
「ゾルックのマネージャーとして、
最後の重大な任務が、残っていたからね」
蓮見さんの言葉の、意味がわからず
首をかしげる俺に対し
「そうでしたね」
首絞め状態から、解放された千柳は
貴公子笑顔で頷いている。
何だよ!
この『元マネと千柳』の
お互いの思惑が一致したような
不気味な笑みは。
なにかある!
俺のセンサーが、
赤ランプを回転させたんだけど……
「じゃあ、
あとは蓮見さんにお任せします。
俺は先に帰りますから」
「千柳、雪那ちゃんと仲良くね」
「蓮見さんも、マトイさんとお幸せに」



