イチゴに例えられるくらいなら
茹でダコに例えられた方が、マシだよ。
それにいつ私が、
イチゴが好きって言いました?
あんな、赤と緑のブツブツお化け。
この世から抹殺したいくらい
大嫌いなのに。
「イチゴなんて……」
私の弱々しい声は
「今から
みくるの命にかかわることを言うから、
真面目に聞いて」
氷牙さんのシリアスな声に、かき消された。
あまりに真剣な表情が、向けられているから
私も、背筋を正してしまう。
「俺に惚れろ。
でも、ゾクゾクはするな」
「えっ?」
「ドキドキくらいならいいけど。
キュンキュンは……
まぁ、ギリセーフってとこだな」
えっと……
言っている意味が……
「でも俺に、ゾクゾクはするなよ」
「ゾクゾク?」
何ですか、それ?
「俺が死ぬ時に、みくるに抱きしめてもらう夢、
叶わなくなるからさ」



