時間差。

多分、5秒後。



ボワッ!!



俺の顔がテレの炎を放ち

熱を帯び始め。




俺、生き恥を晒したんじゃね?



闇に消えたいほど、ハズいんだけど。




恥ずかしさの波に襲われた姿を
千柳に見られたくなくて、

慌てて、手の平で顔を隠す。






「好きな子の顔を、
 脳に焼き付けるかぁ。
 それは、大事な作業だね~」


「俺の発言……
 今すぐ、千柳の脳から
 消し去ってくんない?」


「無~理~」


「俺が頼んでんのに?」


「だって俺の脳に、
 ボタンポチで記憶抹消なんて。
 そんな高度な機能、搭載されてないよ~」