みくるがどんな気持ちで この鍵を投げたのか、 知りたくてたまらない。 俺は慌てて、 みくるの方に振り返った。 けれど…… ベランダに立ちつくしたまま。 うつむき。 こぶしを握り締め。 体を震わせながら涙を流す みくるの姿が、目に飛び込んできて 俺はみくるを瞳に映したまま、 固まってしまった。 なんで…… そんな苦しそうな顔で 泣いてるんだよ…… オマエには、大好きな総長がいるだろ? みくるに俺は、必要ないんだろ?