「茹でダコより赤い顔して、
可愛さ盛っちゃって」
茹でダコって……
「もっと、
ラブリー系の例えにしてください!」
「じゃあ、
みくるの大好きなイチゴより真っ赤。
これでいいだろ?」
氷牙さんの声は
私をいじればいじるほど、
甘さを増していく。
最後の『これでいいだろう?』なんて
声って言うより、ほぼ吐息だったし。
私、ホスト風のイケボに弱いのかな?
私と氷牙さんを取り巻く空気は
付き合い始めのカップルっぽい
甘ずっぱさなのに。
『イチゴ』
この3文字が
氷牙さんの口から飛び出るだけで
私の心は、ギューギューに痛めつけれる。



