彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目




「何すんだよ!
 髪がボサボサだって、
 心美に嫌われたらどうすんだよ!」


「そんなことで、
 綺月を嫌うような女じゃないだろ?
 ほら。
 俺がもっとカッコよくしてやるから」



「サイコーにカッコよくしてくれるなら……
 今の罪を、消してやってもいいけど……」




普段、吠えまくる犬が

恥ずかしさをごまかしながら、甘える姿に


――綺月も、
  可愛いとこがあるじゃん。


俺の心も、ほっこりさせられたけれど……




バスの上で
綺月の髪をいじりながら

市役所に集まる人たちを
見回しても

みくるの姿が見つけられない現実に

俺の心が、バスに轢かれたような
激痛に襲われてしょうがない。