「姫は、商店街にある
『花村堂』という和菓子屋さんを、
ご存じですよね?」
「うん、知ってるよ」
苺大福が有名なお店でしょ?
イチゴ嫌いな私は
ケーキ屋、和菓子屋の類は
足を踏み入れたことすらないけどね。
「そのお店の2階。
今日は、姫の貸し切りですから」
え?
どういう……こと……?
「ゾルックのパレードを
贅沢な場所で堪能できるよう、
お店の方に許可をいただいたんです」
「ちょっ……ちょっと待ってよ!」
いきなり
そんなことを言われても……
「何か不都合でも、おありですか?」
「不都合、大ありだからね!」
だって……
だって……
「生・氷牙さんを、一瞬でも
自分の瞳に映しちゃったら……」
「映してしまったら?」
「自分がどんな行動をとるのか……
私……わかん…ない…よ……」



