――これで
  みくるとは、完全にサヨナラだな。




俺の瞳から、
悔し涙がこぼれそうになる。




雫が流れるのを、食い止められたのは

遠くから救急車のサイレンが
聞こえだしたから。






俺は覚悟を決めた。


最後に、鬼にでも悪魔にでも、
冷酷な魔王にでもなってやる!って。




みくるに、嫌われてもいい。


みくるに、二度と会えなくてもいい。



それで、みくるの命と心が
救われるのなら!!