「それからの私は、イチゴが大嫌いなんです」 「見たくもないし。 この世から、抹消して欲しいくらい」と 続けた、みくるは 「優しさで満たしておいて、 どん底に突き落とすって。 『どれだけ自分の子が嫌いなの?』って 感じですよね?」 終始、 苦しそうな笑顔を、顔に貼り付けている。 「私は『イチゴが大好き』なんて、 絶対に言いません。 だから電車の人も、私じゃないんです」 「……」 「私が嘘をついていないって、 わかってもらえました?」 「……ああ」