彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目



「ご迷惑をおかけして、すいません」


「別に。
 あんなの、迷惑のうちに入んないし」




氷牙さんの、照れ隠しかな?


長めの前髪を、メガネの上にカサカサ集め

必死に瞳を隠そうとしている。




でも

動揺したようにキョロキョロ眼球を
動かしているところとか

耳まで真っ赤なところ

全然、隠せていませんけど。



なんか、可愛い///




私が笑いをこらえていると、
氷牙さんが、ムクっと立ち上がった。



あれ?


私に背を向けたってことは

この部屋から出て行こうとしてる?





もう少し、眼鏡王子との掛け合いを
楽しみたい私は


「俺、顔を洗ってくるから」


ドアノブに手をかけた、氷牙さんの背中に

頭の中にくすぶっているハテナを、
投げかけた。