彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目




「みくるちゃんは、氷牙のライブを
 見たことがないんだろ?」


「もともと
 アイドルに興味なしって、奴だからな……」


「氷牙の生ライブを見たら、惚れ直して。
 すぐにでも、婚姻届けを
 書いてくれるかもしれないだろ?」



そんな簡単に事が進んだら、
俺もここまで悩んでねえよ。





「氷牙、俺を信じろって!」


「そんなこと言われても……」



「今度は俺が、大好きな子の前で、
 氷牙をめいっぱい、輝かせてやるからさ」





普段の綺月なんて

面倒なことは人任せにする
悪ガキなくせに。




何だよ!

今、俺に向けてる
自信満々なキラキラ笑顔はさ!