彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目




「そんなこと、俺は望んでねぇよ」


「氷牙、照れんなって」


「照れてない!」


「嘘つくなって。
 また、前髪いじってるじゃん」




「子供の頃から癖になってる
 氷牙の照れ隠し。
 バレバレって言っただろ?」と、
 ケラケラ笑う綺月に


「ただ前髪が、邪魔だっただけだよ!」と、
 吠えてみたけれど、



「相変わらず、氷牙は素直じゃねぇな」


綺月の笑い声は、大きくなるばかり。





「俺は絶対に、みくる一人だけの前では
 ステージに立たないからな!!」