彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目




綺月は
そんな情けない俺を見かねたのか

本当にこいつの声かよ?って疑う程
柔らかい声を発した。




「氷牙、覚えてる?」


「ん?」


「俺と心美がうまくいくように、
 氷牙と千柳が、
 俺の復帰ライブをやってくれた時のこと」


「心美ちゃん一人だけの前で歌った、
 あのライブのことだろ?」


「あの時は、サンキューな」




なっ///


滅多にお礼を言わない綺月が、
俺に『サンキュー』って言った?





「何? 今更、お礼って。
 もう、1年も前の話しだろ?」


「アイドルとしてブランクがあった俺を
 心美の前で最大限に輝かせてやろうって、
 いろいろ考えてくれたんだって? 
 最近、千柳から聞いたんだ」