綺月は
そんな情けない俺を見かねたのか
本当にこいつの声かよ?って疑う程
柔らかい声を発した。
「氷牙、覚えてる?」
「ん?」
「俺と心美がうまくいくように、
氷牙と千柳が、
俺の復帰ライブをやってくれた時のこと」
「心美ちゃん一人だけの前で歌った、
あのライブのことだろ?」
「あの時は、サンキューな」
なっ///
滅多にお礼を言わない綺月が、
俺に『サンキュー』って言った?
「何? 今更、お礼って。
もう、1年も前の話しだろ?」
「アイドルとしてブランクがあった俺を
心美の前で最大限に輝かせてやろうって、
いろいろ考えてくれたんだって?
最近、千柳から聞いたんだ」



