軽く放った、私の疑問。


その言葉が心に刺さったかのように
総長は苦しそうに唇を噛みしめたから、

私の心まで、キリキリ痛んでしまう。




「僕の両親が、そうだったんですよ」



なんとか苦笑いを浮かべた総長に、
返す言葉も見つからない。






「それに氷牙さんは、
 全国デビュー目前の、人気アイドルです」


「私が結婚相手じゃ、
 不釣り合いって言いたいんでしょ?」


「いいえ。
 金髪碧眼のプリンスに求婚されても
 おかしくないほど、
 姫は魅力的ですよ」


「本当に思ってる?」


「相変わらず、
 自分の魅力に気づかない鈍感姫ですね。
 あなたは」



それって

褒められたのか、ディスられたのか
わかんないよ。