「授業中も、家に帰ってからも
僕の言葉を、
何度も頭の中でリピートしてくださいね」
総長は、
椅子に座る私の前に立つと
「少数派で、恋愛未熟の姫には
そこまでしていただかないと
記憶から抹消されそうなので」
私を逃がさないように
パイプ椅子の背に、片手を着き
「姫の可愛い耳を、お借りしますね」
反対の手で、
私の波打つ横髪を指ですくい
耳に掛けたかと思うと
「僕にとっての0.1%は、
姫のことですよ」
じりじりと
私の耳に顔を近づけてきて。
「あなたのことが、大好きなんです。
僕だけのものになってください」
ほぼ吐息の艶めき声を
私の耳に吹きつけてきたから
「そっ、そんな冗談、やめてよ!」
驚きが、強過ぎて
イスから立ち上がるのに失敗した私は
床に尻もちをついてしまった。



