彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目




とりあえず

氷牙さんとの電話のやりとりを、
すぐに終わらせよう。




「昼休み中だし、
 平気と言えば、平気ですけど……」


平気じゃないと言えば

今すぐ電話を切って欲しいくらい、
平気じゃないですけど……




『みくるって、
 今日の夜はヒマだよな?』


「なんでですか?」


『ゾルックメンバーが、
 みくるに会ってみたいって言うからさ……
 オマエのこと……紹介したいんだけど……』




えっ?

私を紹介?





電話越しにかすかに聞こえる、
髪がこすれる音。


きっと氷牙さんは、電話の向こうで、
恥ずかしそうに
前髪をかき集めているんだろうな。




想像すると、可愛いなって
微笑みたくなっちゃうけれど

そんな妄想に浸っているほど、
今の私に、心の余裕は無し。