彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目




どうしていいか、わからなくて。


なんて言葉なら、
ごまかせるかもわからなくて。


こんがらがった頭の中を整理したくても

勝手に頭がオロオロ揺れてしまうから、
無理で。





その時。

私のバックの中から、
スマホが震える音が聞こえてきた。




――この場の重苦しい空気を、
  一掃しよう!!



そう思ってしまった私は

名前なんか確認せず

スマホの通話画面に触れたけれど……




「もしもし……」


『みくる、今、平気?』


スマホから、氷牙さんの声が聞こえ。




私の目の前で
気持ち悪いくらい微笑んでいる総長が


『氷牙さんから?』と

口パクで聞いてきて。




――余計に、ややこしい空気になりそう。

  電話に出なきゃよかった。



後悔が、頭の中に充満する。