昼休みの後半
総長は私以外の人を、
この武道場に寄せ付けない。
それは私が
『慕ってくれる子猫ちゃん達を守れるように、
もっと強くなりたい』と
総長の前で、
悔し涙を流したことがあったからで。
『僕が姫に、武道を教えますよ』
その時の、総長の優しい笑顔に甘えて
昼休みの後半は、
強くなるための特訓をしてもらっている。
「昼休みの時間を割いて
私に稽古をつけてくれるのとか……
ありがとうって……思ってるからね……」
今まで言えなかったけれど
これは、私の本心。
総長に感謝を伝えるなんて、
滅多になくて……
恥ずかしさで、言葉の語尾が弱る。
顔の熱だって、
ぐんぐん上がってしまう。



