彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目




今から口に出そうとしている言葉が
恥ずかしすぎて、喉にひっかかる。




首を傾げたままの総長に
まじまじと見られると

余計に言葉が出ないわけで……




「姫。
 でもって、何ですか?」



うぅぅぅぅ。

急かすのは止めて。



恥ずかしい言葉、せめて
自分のタイミングで言わせて。





「今まで……総長に……
 言えなかったんだけど……」



このまま、勢いで言っちゃえ!!



「総長には返したい恩が……
 山ほどあるんだからね!!」



「…………えっ?」




『あの姫が、僕にお礼を言った!』と
 言わんばかりに、
 総長の口が『え』の形で固まっている。




驚き顔の総長を見たら
余計に恥ずかしさが、増してしまったけれど

いつかはきちんと、
お礼を言わなきゃって思っていたから!