今から口に出そうとしている言葉が
恥ずかしすぎて、喉にひっかかる。
首を傾げたままの総長に
まじまじと見られると
余計に言葉が出ないわけで……
「姫。
でもって、何ですか?」
うぅぅぅぅ。
急かすのは止めて。
恥ずかしい言葉、せめて
自分のタイミングで言わせて。
「今まで……総長に……
言えなかったんだけど……」
このまま、勢いで言っちゃえ!!
「総長には返したい恩が……
山ほどあるんだからね!!」
「…………えっ?」
『あの姫が、僕にお礼を言った!』と
言わんばかりに、
総長の口が『え』の形で固まっている。
驚き顔の総長を見たら
余計に恥ずかしさが、増してしまったけれど
いつかはきちんと、
お礼を言わなきゃって思っていたから!



