彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目




「甘ったるいセリフさえ
 言わないでいてくれたら、
 私だって、総長を睨んだりしないのに」


「そのお願いは、受け入れかねますね」


「なんで?」


「なんでもです」





フフフと貴族なみの
高貴な笑顔をこぼした総長は


「そろそろ、稽古を始めましょうか?」



本を置き。

上品にイスから立ち上がり。

道場の真ん中を目指して、
歩き出したけれど。



私の中にある
モヤモヤの疑問を消し去りたくて

私は
総長の背中に、疑問符を飛ばした。





「総長って、彼女いないよね?」


「ええ、残念ながら」


「好きな子はいるの?」


「いますよ」


「もしかして、フラれたとか?」


「フラれたわけではありませんよ。
 今の僕では、まだ魅力不足みたいなので、
 自分を磨いている最中なんです」