そりゃ
地毛で私と同じ髪色の人に
出会ったことはないけれど……
氷牙さんの気持ち
本当に信じていいんですか?
結婚して、死ぬまで私と
一緒にいたいって言ってくれたこと。
一度信じちゃったら
私はもう、氷牙さんから
離れられなくなっちゃいますよ。
ドSで。
俺様で。
魔王みたいに堂々として。
そんなアイドルに、
テレ顔で気持ちを伝えられ
猛獣みたいに暴れまくる私の心臓を
なだめるように、深呼吸をしていると
氷牙さんは、さらに頬を染め。
「ハズイこと……付け加えるとさ……」
照れ隠しのように、
意地悪っぽく、私の頬を突いてきた。