嬉しい気持ちと、恥ずかしすぎる気持ち。 絵の具みたいに ぐちゃぐちゃに混ざり合って。 どんな顔をして、 氷牙さんを見ていいかもわからない。 目が回るくらいドキドキして、 氷牙さんに視線を送ることもできない。 脳が溶けるんじゃないかって程、 顔の熱が上がって。 心臓も、脈も、呼吸までもが 異常行動を起こして。 俯くのが精いっぱい。 「電車で氷牙さんが見た女の人って…… 本当に私ですか……?」 「髪が赤茶色で、 ウエーブかかった人魚姫みたいな奴。 みくるのほかに、いないだろ?」