「みくる……これ……」
えっ?
「左半分は俺が書いたから……
残り半分は……
みくるが書くところな……」
相変わらず、
私と目も合わせない氷牙さんは
私の胸元に、
一枚の紙を突き出しているけれど
「これって……」
一文字一文字、丁寧に書いたのがわかる
氷牙さんの文字が目に入り
私は紙を受け取ったまま、固まってしまう。
「もしかして……
婚姻届けですか……?」
「ああ」
「でも、結婚するのは、
私が高校を卒業した後だって……」
「出しに行くのはな……」
氷牙さんの、恥ずかしそうに震える声。
その声を聞くと
胸がキュンキュンと震え出してしまうから、
心臓に悪い。



