彼の溺愛 致死レベル ゾルック 四人目




「みくる……これ……」


えっ?


「左半分は俺が書いたから……
 残り半分は……
 みくるが書くところな……」





相変わらず、
私と目も合わせない氷牙さんは

私の胸元に、
一枚の紙を突き出しているけれど



「これって……」



一文字一文字、丁寧に書いたのがわかる
氷牙さんの文字が目に入り

私は紙を受け取ったまま、固まってしまう。





「もしかして……
 婚姻届けですか……?」



「ああ」


「でも、結婚するのは、
 私が高校を卒業した後だって……」


「出しに行くのはな……」




氷牙さんの、恥ずかしそうに震える声。



その声を聞くと

胸がキュンキュンと震え出してしまうから、
心臓に悪い。