ドアをくぐり 私に向かって歩く氷牙さんは なぜか自信なさげに、背中を丸め、 足取りも重くて。 ベッドに座り込む私の前に来ても メガネを隠すように、 前髪をワサワサ集めている。 ――この仕草、氷牙さんの照れ隠しだ。 真っ赤になった頬を隠すように、 氷牙さんは 私から顔を背けているけれど。 その姿が、あまりにも幼くて。 堂々としている悪魔アイドルの時との ギャップ萌えで。 いつの間にか私は 自分を守るように巻き付けていた 掛布団を降ろし 氷牙さんへの警戒心を緩めていた。