「結華って好きな人いるのか?」


「へ?」



突然そんな事を聞かれて変な声が出てしまった



好きな人?



「どうしてそんなこと聞くの?」


「別に聞くぐらいいいだろ」



聞くぐらいいいだろ、、、



じゃあ



「私も教えるから稜も教えてね」


「は?ちょっとま」



そう何かを言いかけた稜に





「好きな人いるわよ」




と答えた





びっくりしているのか固まっている稜




「稜は?好きな子いるの?」




お願い




いないって言って、、、










「いるよ。昔から好きな子」











「、、、そうなんだ」






そっか、好きな子いるんだ、、




「どんな子?」


「結華が知ってる人だから言わない」




え?なにそれ



「少しぐらいいいじゃない」



なんて言ったけど本当は聞きたくない




「じゃあ美夢と玲夜が無事に付き合えたら教えてやるよ。俺の好きな人」




そう言って2人の方に視線を向ける稜



しばらく携帯を弄っていた美夢も眠くなったのか寝てしまった



今は2人仲良く頭をくっつけて寝ている



「この2人は絶対付き合うわよ。まぁそれまで稜の好きな人は聞かないことにするわ。だから私の好きな人も聞かないでね」


「分かった」



ニヤッとしてくる稜に私もニヤッとする





稜の好きな人に負けないように頑張ろう





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