「頼むから、こんなになるまで我慢しないでくれ」



その手を優しく包み込んでくれる稜の手



温かい




さらに涙が出てくる




「、、、ごめん。どうしていいのか分からないの、、、。美夢は私にとって生まれた時から一緒にいる存在。
友達以上の存在なの。その美夢が危険な目にあった。守れなかった鳳竜が許せない。守れなかった自分も許せないのよ」



今まで溜まっていたものが出てくる



「美夢の好きな人がいる場所だから潰しちゃいけない。そんなこと分かってる。美夢の幸せを奪っちゃいけない。でもどうすればいいのよ、、」



下を向くと腕を引かれて抱きしめられた





「えっ、ちょっと稜、何してんの」




何故か無言の稜




だけど頭を撫でる手と背中に回っている手




そして稜の体温




全てが温かくて優しくて、何だか落ち着く




だけど涙は止まらない




「泣け。沢山泣いていいんだ」




その言葉にもう涙が止まることは無かった





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