「啓太、どうする?うちに寄る?それとも帰る?」
「帰るって選択肢、あると思う?優菜が俺んちに来てくれるならいいけど」
「そのバッグの中に洗濯物が沢山あるでしょ?早く洗いたいよね」
「俺は別にいつでもいいし。優菜といられるならどこでもいいよ」
「じゃ、啓太のおうちに行こう。洗濯しちゃお。その前にちょっと私の家に寄ってくれる?食事作ったものを啓太の家に持ってくね」
啓太の家に着いてから洗濯機を2ラウンドして、部屋の中に啓太の服をたくさん干した。
気付くと啓太はソファで眠っていて。合宿がハードだったのが良く分かる。
相当疲れているんだね。
洗濯が終わり手の空いた私は啓太を起こさないようにそっと啓太の手を握り、小さい声で
「小百合ちゃんって誰?」
って呟いた。
「俺が聞きたい。小百合ちゃんって誰?」
「やっ、やだ。ごめん、起こしちゃった?」
「優菜、この手なに?」
繋いだ手を離そうとしたら、啓太が力を入れたから手が解けなくなった。
「あっ、あの。これは、その。起こしちゃってごめん。」
「優菜も俺不足だったの?だったら言ってよ」
「えっと。うん。啓太切れだった。だから、充電」
うわ、私ってば苦し紛れに啓太みたいなこと言ってるよ。
「もう、可愛いな優菜は」
「恥ずかしいから、そんなに見ないで」
「ふっ。で、小百合ちゃんって誰?」
「えっ?まさかの啓太からの質問ですか?」
「だって俺、小百合ちゃん知らないし」
はい?私、確かに電話の向こうの声は聞いたけど?



