すると豪先輩から俺への宣戦布告とも取れる言葉が発せられた。
「これは啓太と優菜が付き合う前の話だから」
そんな前置きがあって、
「中学の頃の優菜は色々な事で悩んでいて、相談に乗ってたんだよ。俺だって当時は中学生だから、悩みを解決できるような返答なんてできなかったけど。それでも俺を頼ってくれるのは嬉しかった。その頃は優菜のこと、好きだったのかもしれないな」
俺は咄嗟に豪先輩に聞いた
「今は・・・?」
豪先輩はしばらく無言で。
「さぁな。啓太がしっかり優菜を繋ぎ止めていなかったら、奪いに行くかもな」
豪先輩は笑いながら言ったけど、俺には冗談に聞こえなかった。
田中マネがすかさず俺に、
「やっぱりさ、豪先輩は大人ですよね。発言に余裕があるもん。啓太、頑張らないとね」
「田中マネ、嫌い」
俺は同じテーブルに座っている三人に背を向けてカレーを食べた。



