いつから俺の後ろにいたのか、豪先輩が声を掛けてきた。
「啓太は相変わらず優菜が大好きなんだな」
「うわ!豪先輩!いつから聞いてたんですか?超ハズい」
「今の啓太の話、優菜が聞いたら喜ぶぞ。こっちの話をメールしてやろうか?」
「ダメっす。優菜にメールしないで下さい。絶対ダメ!」
俺はマジで焦った。
優菜について聞かれてたのもそうだけど、豪先輩が本当に優菜へメールするんじゃないかって。
「ははっ。冗談だよ、啓太。優菜とは連絡とってないから心配すんな」
その豪先輩の話に反応したのは吉岡さんで、
「豪先輩って啓太くんの彼女さんと知り合いなんですか?」
「えっ?優菜と俺?まあ、同じ中学で部活も一緒だったし」
そう答える豪先輩の顔が赤くなっていることに俺たちは気付いて。
田中マネと吉岡さんはきっと豪先輩の想う相手が誰なのか悟っただろう。



