「あのね、お母さんの提案でさ。今夜から毎晩、啓太はうちで夕飯を食べて欲しいの。作るのは私。私もずっと一人で寂しかったし、啓太もちゃんと栄養バランスを考えた食事を食べなきゃダメでしょ」
「どうして?俺なんかにそんなにしてくれるの?優菜もお母さんも」
「それは、啓太が大切な人だからでしょ。他に理由ある?それに、啓太といつも一緒にいられるの、嬉しいんだけどな。ダメかな?」
「ダメじゃないけどさ。それでも迷惑でしょ?優菜の時間を奪うことにならない?」
「大丈夫だよ。ご飯食べたら一緒に勉強しようよ。ねっ」
啓太がイヤだって顔をしてる。あはっ、啓太って分かりやすい。
「さ、ご飯食べよ。いただきまーす」
「わ、これ全部優菜が作ったの?学校帰ってきてから?」
「そうだよ。いつも夜は私が作ってるの。お母さんも帰ってきてから食べるからね。今夜からは3人分。でも2人分も3人分も作るのは変わらないね」
「そうなの?じゃ、お言葉に甘えて。いただきます」
啓太は両手を合わせて挨拶をする。



