放課後になり、私は夕飯の買い物をしてから帰宅することにした。
初日から凝ったものを作ると後が続かなくなるから、いつも通りの献立を心掛けようと思うの。
なんだか、こうして夕飯を作って啓太の帰りを待つなんて、新婚さんみたいでドキドキする。
部屋のお掃除は大丈夫かな。洗濯物は畳んで仕舞っておかないと。
あとは私の作った料理が啓太の口に合うか心配。
私が落ち着きなく家の中を無駄に動いていると、
『ピンポーン』
あっ!きっと啓太だね。
私はモニターで確認もせずに玄関の扉を開けて、
「啓太、お帰りー!」
って微笑んで啓太に飛びつこうと勢いよく玄関を出たら、
立っていたのは彩と翼先輩で。
「うわあ、びっくりした!彩!どうしたの?」
彩と翼先輩がそんな私を見て相変わらずニヤニヤしてて。
「優菜、可愛いね。そのエプロン姿。もう新婚さんだね」
彩がそんなことを言って私をからかう。
「やめてよ、彩。そんなんじゃないもん」
「明日あげようと思っていたプレゼントなんだけどね、今日必要になるかも知れないから、早めに持ってきたの。ね、翼」
「優菜ちゃん、恥ずかしいことじゃないからね。とても大事なものだから。これは、彼氏と二人で開けて。彼氏が来るまでは絶対に開けちゃダメだからね」
彩と翼先輩が何について話しているのかも、このプレゼントが何なのかも分からなくて。
「何をくれたか分からないけど、ありがとう。啓太と一緒に開ければいいんだね?」
「そうだよ。じゃ、私たちはこれからデートだから帰るね。明日、話しを聞かせてね!じゃーねー」
「彩、本当にアレでいいのか?あの二人、大丈夫かな?」
翼先輩がそんなことを彩に言いながら、二人は私の家から帰って行った。



