「啓太、どこかでゆっくりお話がしたいの」 「いいね。俺さ、腹減ったからファミレスとかでもいい?」 「うん、そうしよう」 啓太は私の手を取って歩き出した。 さりげなく手を繋いでくれる。それだけで心臓がドキドキして、私の好きがどんどん大きくなる。 なんか啓太に負けた気がして、繋がれた手にギュッと力を込めた。 「えっ?」 って小さい声で啓太が声を漏らす。 顔を赤くする啓太を見たかったのに、啓太は反対側を向いてしまって顔を見せてくれない。 そんなところも可愛いよ、啓太。