その日の夜。
試合結果を毎日教えてくれるって言ってくれたから、啓太からの連絡を待っていた。
けれど、
電話もメールも全然来ないんですけど!
私は待ちきれなくて啓太にメールを入れた。
≪啓太、お疲れ様!今日の試合はどうだった?気になってます。って言うか、連絡くれないから寂しい・・・です≫
なんて、ちょっとだけ甘えてみた。
するとメールの返事じゃなくて電話が掛かってきた。
『優菜、なにこのメール!俺を爆死させるつもりなの?』
『だって、なかなか連絡くれないんだもん。ずーっと待ってたんだよ』
『メールありがと。優菜からのメール、すっげ―嬉しい』
『それで、試合はどうだった?啓太は出場できたの?』
『あー、それね。俺、出れなかった。やっぱさ、三年がメインだし、一年はなかなか出れないわ。だからさ、土曜日も出れないかも』
『そうなんだ。残念だったね。啓太、背も高いし戦力になりそうなのに』
『ん――、あんま期待しないで。土曜日、どうする?』
『えっ?行くよ。応援に行く。啓太にも会いたいし』
『もー、あんまりそんなこと言ってたらさ、会いに行っちゃうけど?』
『あはっ。会いたいけどさ。土曜日まで我慢するよ』
『優菜、ごめん。後で掛け直すから』
話の途中なのに啓太が急に携帯を切った。
えっ?どうして?まだお話したかったのに。
急に通話を切られてショックだよ、啓太。



