「はぁーっ。優菜、最近どうしたの?おかしいよね。いつもの優菜じゃないよね?」
啓太に溜息をつかれてしまった。
「なんでもないよ。いつもと一緒だよ」
「どうして嘘をつくの?言いたいことがあるなら言ってよ。優菜がどこかへ行ってしまうんじゃないかって。俺、不安なんだよ」
どうして啓太が不安になるの?私は啓太から離れるなんてこと無いのに。
「不安なのは私の方。たくさんの女の子に告白されて。啓太の気持ちが私ではない人に向いてしまうんじゃないかって・・・」
あっ。言ってしまった。
「優菜の態度がおかしいのって、それが原因なの?」
「話すつもりは無かったのに。もうね、やきもちを通り越してる。ごめんね、年上なのに余裕がなくて」
「前に優菜が言ったんだよ、年上も年下も関係ないって。こんなに俺のことを想ってくれている優菜が俺は好きなんだ。だから不安にならないで」
「うん。啓太、ありがとう。私も大好きだよ」
でも何かを考えこんでいる啓太。
「よし!明日、学校でやるか!優菜、明日学校でちょっと騒ぎを起こすけど、気にしないでね」
「なに?何をやろうとしているの?」
「いや、明日俺はちょっとバカになるんだ」
「はぁ?」
啓太が何をしようとしているのか、全く想像できなくて。



