「ねえ豪くん、次の試合はどっちが勝ちそうなの?」
「啓太たちが勝つと思うよ。レベルが違うんだよ、次の2校は」
「そうなんだ。じゃ、少しは安心して観ていられるかな。さっきの豪くんたちとの試合はドキドキしてまともに観れなかった」
「そっか。でも啓太も上手くなっただろ?特に『サーブ』」
私と豪くんの声が被った。
「あのサーブは合宿中に俺がマンツーマンで特訓したんだよ。」
「どうりで!なんか豪くんのスタイルだなって思って観てた」
私と豪くんたちが仲良くお喋りしているのを少し離れた所からずっと見ている啓太のファンらしき女の子たち。
私はなるべくそっちを見ないようにしていたんだけど。
「ねぇ、あの子、さっきKeiを強引に連れ出した子だよね?他の男とも仲良くしてない?」
「最っ低ー! マジないよね。Keiに近づくなっての」
はい、よく聞こえてますよ。
「優菜、あいつらに言ってきてやろうか?」
「豪くん、ありがとう。でも大丈夫だよ。言いたいこと言わせておけばいい」
「ははっ。優菜のそう言うとこ、全然変わらねーな」



