試合が終わるまで気にしていなかった女の子たちの声が急に私の耳に入ってきた。
「今下に行ったらKeiに会えるんじゃない?話しできるかもよ」
「行ってみよう!」
ね、今の試合観てなかったの? 啓太が落ち込んでいるのが分からないの?
そんなことは言えるはずもなく。
1階に流れていく女子たちを目で追うことしかできないでした。
そんな女の子たちと入れ替わるように豪くんたちのチームが2階までやってきて。
「優菜、ごめんな。俺たち勝っちゃった」
「豪くんが謝ることじゃないけどね。おめでとう。明日は決勝だね。ここまできたら優勝してよ」
「そうだな、ありがとう」
豪くんの後ろから他のメンバーが声を掛けてくる。
「斉藤の彼女さんですよね?マジ斉藤にはもったいねぇ」
「どうして豪先輩じゃないんっすか?」
えっ?この人たち、私と啓太のこと知ってるの?
私は目で豪くんに助けを求めた。



