「明日の豪先輩たちとの試合ね、10時からだから。優菜来てくれるでしょ?勝ったら日曜日に決勝なの。もし負けたら明日の午後から三位決定戦」

「どんな手応えなの?啓太たちは勝てそう?」

「んー、どうかな。いい勝負にはなりそうだけど。本音を言えば微妙かな。やっぱり豪先輩は凄いから」

「そっか。でも頑張ってね。応援行くし。やっと啓太の成長した姿が見られるんだもんね。楽しみだよ」

「ん。優菜にかっこいい俺を見せるよ。優菜はまだあの頃の高橋くんのバレーしか知らないんだから、それを上書きしなきゃな」

「怪我だけはしないでね。そうだ、後でマッサージしよっか?」

「マジ?してして!」

その日は疲れてるし、家に帰るのが面倒だからと啓太はウチに泊った。