翌日、昇降口で啓太と別れて教室に入った途端、彩がA-TOPSを持ってきて、
「優菜、見たよ!斉藤くん!!なによ、いつの間にこんなことになってる訳?」
その話題にクラスの皆が注目していて。
きっと啓太のクラスではもっと騒がれているんだろうなって想像できる。
「これね、八景島に行った時に撮影されたの。ふふっ、かっこよく写ってるでしょ、啓太」
「本当にね、かっこいいよ。これじゃ、優菜心配じゃない?これから斉藤くんモテると思うよー。他校の子にもすぐにバレるだろうし」
「えっ、そうなの?そんなこと考えてなかった。やだ。どうしよう」
さっきまで自慢げに話していたのに、急に不安が襲ってきた。
「彩、どうしよう。私がね撮影に協力したら?って言っちゃったの」
もう涙目になってて。本気でどうしよう。ああ、私のバカ。考えなし!
そんな時、廊下から大声で私を呼ぶ声。
「ゆうなー!優菜ってば。助けて!」
「彩、今の啓太?啓太の声じゃない?」
啓太が凄い勢いで私のクラスに入ってきて、ドアの内側に隠れた。
「啓太、どうしたの?」
「優菜、俺今日一日ここにいる。もう一年のフロア行けない」
廊下では一年生と思われる女の子たちが啓太を探し回っていた。
「斉藤くん、優菜のせいで大変そうだね」
彩が啓太にそんなことを言う。
「ほんと、優菜のせいだから。責任取ってここにいさせてよね」



