夕飯を終えて、律儀に啓太は使ったお皿とお弁当箱を洗ってくれた。
そして、寺田さんへ電話してみる。
『もしもし、俺、今日の雑誌に載った・・えっと、ケイですけど』
自分のことを「ケイ」って言わなきゃならいこの状況がおかしくて。
啓太の隣で声を殺して笑っていたら、啓太に頬をつねられた。
『あー、ケイくん?やっと連絡くれたね。良かった。話したいことがあったのよ』
『話も何も!寺田さん、なんっすかこの写真。これって盗撮ですよね?俺、この顔で撮影されてないっすよね?』
『でもかっこいいでしょ?彼女も惚れ直すんじゃないの?』
『えーっと、それはどうかな?って、そうじゃなくてさ、これ隣にゆう・・いや、俺の彼女もいましたよね?どうせ載せるならツーショットじゃないんすか?』
『あー、ごめんね。イケメン特集だからさ。女の子は載せられないのよ。今度埋め合わせするから、一度撮影会場に遊びに来ない?もちろん彼女も一緒でいいわよ』
『それは彼女に聞かないと分からないし』
『じゃ、聞いてからまた連絡くれる?』
『ちょっと待って。
「ねぇ優菜。今度撮影会場に遊びに来ないかって、優菜も一緒に。どうする?」
「えっ、行ってみたい!行きたいです」
「了解」
もしもし寺田さん、彼女行くってさ』
『そっか、良かった。そこに彼女いるの?高校一年生が遅くまで彼女と一緒にいるなんて、ダメじゃない?』
『はぁ?それについては何も言われたくないっすね』
『ごめんごめん。じゃ、いつなら来れる?』
『来週から大会があるんで、それが終わらないと無理っす』
『じゃ、時間が作れるようになったらまた連絡してね。それじゃ』



