「啓太、お出かけの準備するから少し待ってて」

私は前に約束した通り、夏美の送別会の時よりもうんとおしゃれして、デートに臨んだ。

「優菜、超かわいい。今日の優菜は俺のためにおしゃれしてくれてんだもんな。惚れ直したよ」

「啓太もいつもよりかっこいいよ。今日の服は大人っぽく見えるね」

そうなの。いつもの啓太はTシャツにジーンズというシンプルな服装が多いけど、今日はジーンズブランドのカーキ色のチノパンに襟の付いたシャツをラフに着こなしている。

啓太は背が高いからどんな服を着ても、多分似合う。

「じゃ、行こうか八景島!」

二人、手を繋いで八景島へ向かった。