私の背中にいる啓太がドライヤーのスイッチを切って、くしで髪を優しく梳かしてくれる。 「優菜」 そう小さく呟いた啓太が背中から腕を回してきて。私の左肩に顔を埋めた。 「優菜、いい匂いがする。俺のシャンプーとは違う、甘くていい香り。俺、この優菜の匂い、好き」 「啓太・・・。」 「優菜、こっち向いて」 私が啓太と向き合うように座り直すと、啓太は私の目をじっと見つめて。 自然に、二人同時に唇を求め合った。