「優菜、もう解散なの?これからどこかへ行くの?」

二次会でカラオケに行く数名以外はこのお店で解散することになっていたから、

「私はここで皆とお別れするよ。啓太、ちょっと待ってて」

私は夏美の所まで行き、最後のお別れを伝えた。

「夏美、こっちに帰ってきたときはまた会おうね。絶対に連絡してね。向こうでも頑張って!」

「優菜、ありがとう。高橋くんと仲良くね。二人はとてもお似合いだと思うよ。高橋くんのこと、たくさん甘えさせてあげなね」

「甘えさせるって・・・。」

「今夜だけ豪の面倒を見てあげるから、豪のことは心配ないよ。それじゃね、優菜と高橋くん。次に会う時は二人でおいでよ!」

そしてカラオケ組は大騒ぎしながら街の喧騒の中へと消えて行った。