啓太は私に回していた腕を解き、私の隣に並んでから
「先輩方、お疲れ様です。それと、お久しぶりです」
啓太が声を張って、皆に挨拶をする。
「うわ、本当に高橋くんだー」
「ちょっと、高橋くん!随分背が高くなったね。しかも顔も雰囲気も変わったねー」
「はい。最初は優菜も俺に気付いてくれませんでした」
「わー、優菜って呼び捨てなんだ!すっかり彼氏なんだね」
話題の中心になってしまったから、私も啓太も顔が真っ赤になってて。
二人で目を合わせて苦笑いした。
「二人の馴れ初めを聞きたーい!」
「高校に入ってすぐに、俺から告白したんですよ。でも優菜には一度振られて」
「そうなんだ。高橋くん、それでもめげずに頑張ったんだね」
もうこれ以上私たちの話を聞かれたくなくて、啓太のシャツの裾をキュッと握り、
「もう恥ずかしいから」
って、啓太だけに届く声で囁いた。



