参加者の中に豪くんの名前もあって。
啓太がそれを見逃すはずはなく、
「えっ?これって男も来るの?」
「そうだよ、このメールって男女の同級生グループメールだし」
「優菜、行くの?」
「なに?啓太。さっきも同じこと聞いてきたけど?」
「ああ、ごめん」
「遅くなっちゃうから返事は家に戻ってからするね」
「ん。じゃ送ってく」
「ありがとう、啓太」
外に出ると、雨は上がっていた。生暖かい気持ちの悪い風が髪を揺らす。
本当に週末は台風になるんだね。そんな風が吹いていた。
啓太のおうちに遊びに行った時はいつも送ってくれて、そしてお母さんが帰ってくるまで啓太は帰らずにいつも一緒にいてくれる。
そんな啓太のさりげない優しさが、嬉しい。



