私は頷く。
今までのように、ただずっと待ってるだけじゃ、何も変わらない。
「……よろしく、お願いします」
行こう、思うがままに進もう。
この人たちを……信じて。
目の前の暗闇に、光が差し始めた瞬間だった。
「そゆわけで!……舞空、どんな方向のざまぁに持ってく??卒業パーティーで断罪返しすっか!」
「……」
そつぎょうパーティーって、何?
「結局、ざまぁに持ってくんかーい!楽しそ。じゃあ、俺っちは竜樹の筆下ろしをしたという未亡人を妄想して楽しむわ」
「……どこから聞いた!妄想しなくていい!」
「っつーか、夜飯何食う?」
とっっても、変な人たちですが。
……この物語は。
異世界から来たとっても変な三人組の戦士が。
冤罪で婚約破棄に追放……されただけではなく、変な事件に巻き込まれてしまった私に手を差し伸べた。
そんな、お話。