……私を無実だと、言ってくれる人がいる。
味方してくれて助けてくれる人たちが、ここにいる。
その現実に、感動なのか安堵なのか。胸がいっぱいにさせられた。
この人たちの目的を達成するための過程に、私がいるに過ぎないんだけど。
何だかよくわからない小競り合いを勃発させる変な人たちではあるが(…)、信じていた人たちに責め立てられ孤立していた私にとっては、それでも心の救いだったのだ。
「舞空」
「……は、はい」
ーーーあの時は、もうダメだ。終わりだと思っていた。
聖威は、不敵に笑う。
「必ず、特級犯罪人を捕まえて、おまえの冤罪を晴らす。……私たちに、着いてこい」
でも、樹々の隙間から僅かに見えた青空のように。
手を差し伸べてくれた。
天ではなく、彼ら……が。